この現代、会社員にとってあまりに重すぎる機器が3つ存在します。 この3つの機器によって会社員は日々苦しめられています。 どれもプライベートで使ったり、また、限度を考えて使えばこれほど便利なものはないのですが、 ブラック会社だと、大抵の場合ろくな使われ方をしていません(笑) 21世紀に入って以降急速に普及し、会社員を蝕む機械をここでは取り上げます。
「機械に罪はない。」
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携帯電話 |
休みの日にまでかかってくる |
やっぱりトップバッターはこれでしょう。 携帯電話自体はすばらしいものなのですが、使い方を誤っているために、 これによって苦しめられている方は多いと思います。
鳴らせば担当者を捕まえられる…これほど会社側にとって便利なものはないでしょう。 携帯メールもありますから逃げ切るには携帯を捨てるしかありません(笑)
「とりあえず携帯を鳴らす」。この発想はとても危険です。 親しい友人同士でしか通用しない使い方ですよ、こんなの。 迅速な連絡、迅速な顧客対応のために、なんて格好いいこと唱えながら社員に持たせているかと思いますが、 かかってくる電話のほとんどは「社内からの問い合わせ」がほとんどではないでしょうか?
つまり「この件はあいつが詳しいからあいつに振ろう」なんていう「責任なすりつけ的」な使い方ですね。
しかも出先で仕事終えて「今日はもう帰ろう」なんて一息ついてるときに携帯が鳴り、 夕方6時から別件が強制スタートしたり、 休日にふと会社支給の携帯を見ると「着信あり」なんて出てる場合も多いかと思います。
そもそも携帯でその人を捕まえないと仕事が進まないような仕事のさせ方に問題があります。 しょっちゅう携帯が鳴って困っている人はその上司や職場がダメなのです。
こんな仕事のさせ方をしていたら、社員はどんどん疲れていき、仕事が嫌になっていきます。 結果、できる仕事もできなくなるわけですから、会社は衰えます。 ほとんどの会社でこんなことが繰り返されれば、いずれ社会に反映され、よりいっそう景気は後退します。 世の中を冷え込ませているのは企業自身ということに企業が気が付くのはいつの日でしょうか。
さらにむかつくことがあります。携帯電話は仕事内容だけでなく、職位で配られたりもしますよね。 使う人に配るのはいいのですが仕事上、使わない人にまで配る必要はないでしょう。 世間話や、社内ゴルフコンペの連絡にしか使っていないような役職者の携帯は取り上げるべきです。 携帯電話は維持費がかかります。タダではないのです。 こういう無駄な経費こそ、削減すべきです。
しかもこういうやつらほど、新幹線車内で携帯を鳴らします。 窓際の席から、周囲に迷惑をかけながらデッキに飛び出ていく奴を見かけたら心の中で笑いましょう(笑)
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eメール |
なすりつけにはもってこい |
eメールってほんと便利ですよねえ。 学生時代の知人や、めったに会えない地方の友人との連絡にはとても役立ちます。 ですがこれも携帯電話と同じで、ブラック会社で使うと、 これまたとんでもなく危なく、また無意味なものになります。
あなたのメールボックスに届くメールにはどんな種類のものがありますか?
メールは仕事してるふりを演出するにはもってこいです。 たくさんの人にその人の意思に関係なく「自分が仕事している」ということを直で伝えられます。 メールには送信時間(=タイムスタンプ)も入っていますから、終業時間後にメールを出せば、 送信者が時間外勤務をしているということを主張できるのです。 CC:にごっそりと人を入れ、深夜にわざわざ急ぎでないメールを出す奴は、 間違いなく「仕事してるふり」をしています。 家から社内アカウントでメールがだせたりする環境ならば、よりいっそうそのタイムスタンプは信用できません。 送信待ちにしておいたメールを寝る前に送信、なんていうことができるのですから。
また、仕事のなすりつけにもよく使われます。 CC:に偉い奴を数名入れて、仕事を丸投げしてくる奴はあなたの周囲にいませんか? 一見、文面上はそうは思えないのですが、その裏には汚い計算が縦横無尽に張り巡らされています。 いわゆる「読んでいて気分が悪くなるメール」です。 ああいうメールが書けるっていうのは一種の才能だと思います。 人に嫌われる才能。そして嫌われていることに気がつかない才能(笑)僕はどちらも要りません。
さて、メール上で無意味な激論をしている場合もよくみかけますね。 返信だらけでRe:Re:Re:Re:...なんてなってるケース。 当事者同士でちょこっと話し合えば解決しそうなことを、 わざわざ大勢の人間を巻き込んで何度もやりあうその状況は、 「無理やり見せられるつまらないドラマの撮影現場」です。 しかも決まって変なところで「手打ち」になるし(笑) 自分が馬鹿なのをわざわざさらしてどうしようというのでしょうか?
社長、取締役からの檄飛ばしメールもよくある使われ方ですね。 管理職宛、全社員写しで飛ばされるその手の類のメールは馬鹿な管理職のみをさらに増長させます。 それにしてもこんな楽な檄の飛ばしかたってあるのでしょうか?(笑) メール一本で檄を飛ばせていると信じている馬鹿な経営陣は即刻退陣すべきだと思います。 経営陣が楽しようとすれば、社員も楽をしようとします。これは当たり前のことです。 社員に身を粉にして働くことを求めるならば、偉い人はそれ以上に働かなくてはなりません。 ダラダラとハイヤー出勤してる場合じゃないですよ、そこの偉い方(笑)
仕事をしてるふり、仕事のなすりつけ、お手軽な檄飛ばし…。 メールはブラック会社ではこんなふうに無意味に使われています。 忘れちゃいけないのが「メールを書くには結構時間がかかる」ということ。 つまり、仕事してるふりをメールでアピールするためにメールを書くのも、 仕事をなすりつけるためにメールを書くのも、 お手軽な檄飛ばしのためにメールを書くのも、結構な時間が費やされているわけです。 つまり、これらのメールを書く人は、 メールを使用しない同種の方々以上に仕事を怠けているということになります。
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カード式勤怠管理システム |
自分がどれだけ働いたのか分からない |
あなたが毎朝出勤と同時に通すアレ。そのまま会社の勤怠管理データとして使われています。
タイムカードといったい何が違うのか?
ではシステムをみてみましょう。あの手の勤怠管理システムは各社員の出勤・退勤を データベース上に書き込んだり、ただのファイルとして書いて記録します。 管理する側からみると一発で勤怠状況をまとめることが出来ますのでとてもお役立ちなシステムです。 各種集計や給与計算などともリンク可能ですから社員の側から見ても勤怠届を提出する手間が省けます。 そう。これもまた正しく使えば、会社、社員双方にとって有益なものです。
しかし残念ながらこの便利なシロモノは毎日、ブラック会社の社員に刃をむけています。 このシステムの致命的な欠点は労働者が「自分の正確な労働状況を把握できなくなる」ことです。 毎日何時に出勤して、何時まで仕事をしていたのかが分からなくなります。 これは慢性的な残業や行き過ぎた過酷な労働を引き起こします。
タイムカードであれば「ちょっと頑張りすぎだな」とか自らブレーキを踏めますが、 カード式の勤怠管理システムではこうはいきません。 自分自身のことはいえ、毎日の勤務状況を覚えてられる人はいませんから、 まさにブラック会社にとっては好都合なシステム。 ちなみに事務方が毎日定時で帰れるのは、このシステムのおかげです。
このシステムを入れているところは、月末に勤務状況がプリントアウトされた紙を各社員に配ります。 結局、月末になるまで自分がどれくらい働いたのか判らずじまいです。 酷い会社になると、プリントアウトしてくれません。 つまり社員の手元に勤務状況が残らないのです。 これはブラック会社にとっては好都合ですね。過剰労働の記録が残りませんから。
ちなみに各社員ごとの勤務状況のプリントアウトは鬼のように簡単です。 多分データの改ざんも簡単でしょう。 ということは会社にとって都合のいい「勤務実態」を捏造することも簡単というわけです。
このシステムと年俸制が絡むと最悪で、本当にどこまでも働かされます。
もしこのシステムが導入されている場合は、日々の勤務状況を自分で記録しておきましょう。 日付と出社・退社時間と業務内容を簡単にまとめたものでかまいません。 会社の手帳にでも書いておくといいと思います。 こうして残された手帳はあなたの身に何かあったとき、きっと役立ってくれるでしょう。 |
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